ラージャスターンの打楽器 ドーラック
Dholak ढोलक ドーラック

民謡太鼓としてインド全土、
パーキスターン、
バングラデーシュ、
アフガニスターンで
主に民謡歌の伴奏として演奏されるドーラック。


ラージャスターン州はジョードプルの
Tabla & Dholak Maker
タブラのように打面の表面にきちんと調律された重りを重ね塗りすることで
得られる独特の音に比べ、
打面の片面の裏側に特殊な練りものを低い音色にしたい時に多めに、少ない量にするにしたがって音域が上がります。塗り込むのは低音側と、打面に何も塗りこまない甲高くも軽い音色の響きが合わさり、両面太鼓ならではの、抜けの良い音色が特徴です。
近年は、タブラー同様マシーンで中をくりぬくものが主流になりはじめていますが、
長年演奏することにより、太鼓自体の皮の張りのアンバランスで生じる歪みなどを起こしやすいようです。
手彫りで彫ったものが、やはり音色も太くてボディーも歪み辛い。
マンゴーの木や、ニーム、ローズウッドなどの木それぞれに個性を持った音色を紡ぎます。
楽器の寿命にも影響してくるところですが、
地元で質素に昔ながらの演奏、仕事スタイルを今でも大切にしている音楽家は
少しくらい歪んだり、ヒビが入っても大切に直して保管して親子代々で使っているという
のも事実です。


派手に割れた部分は、子供が遊んでいた時に事故で割れたようです、、、
工房へ修理に出す前のドーラック。
*左の赤いドーラックは、マシーンで作ったマンゴー材、
右の黒はマンゴー材の手彫りしき(マルワーリ語で、ナールワーラーと呼ばれてます)
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